English Rose Cottage(ショップ)の5月の薔薇たち
早朝から降り始めた雨が午後から深夜にかけて台風のような風を伴った猛烈な雨嵐となってきました。
イングリッシュローズコテージのショップではエントランスの小さなテラスの薔薇たちも5月のシーズンを迎えています。ブログでこれまでご紹介したことがなかったショップのお嬢さんたちをちょっぴりご紹介させてくださいね。
北側に面したテラスは日照量が少ないため、日陰に強いオールドローズを置いています。K's Rose Gardenよりも少し遅れて開き始めた薔薇のお嬢さんたちに冷たい雨が容赦なく吹きつけます。
いじわるな北風くんに花びらたちが吹き飛ばされる中、じっとこらえて雨嵐の収まるのを待っている凛としたお嬢さんたちです。
オールドローズの馥郁とした香りを持つ美しい薔薇、スーヴニール・ドクタージャメイン
English Rose Cottageの看板娘(HPのトップページのイメージに載せている薔薇)でもある大好きなイングリッシュローズのヘリテージ
雨の重みで地面に触れそうにステムを垂らして、嵐の過ぎ行くのを待っています。
煉瓦の階段の上がり口に誘引しているノワゼットローズのブラッシュノワゼットもたわわな蕾を次々ほころばせ始めています。キャンディーピンクに色づいた蕾が可愛いでしょ? 甘く香る芳しい子。
ブラッシュノワゼットの隣から顔を覗かせて咲いているのはイングリッシュローズの小輪のスプレー薔薇、フランシーヌ・オースティン。ステムがしなやかに伸びる元気な子です。
ショップは北西の角に面していて、少し高台のため風の通り道となっています。北側の日陰のテラス、強風の吹き抜ける北西部分、西日の照りつける西側部分、薔薇たちにとって決してベストな環境ではなく、むしろハンデとなる環境ですが健気にがんばってくれる愛しい子達です。
階段を上った北側のテラス部分と西側部分の4月の様子。
4/19のうさちゃんお耳の子。
5/10にはこんなにお耳がピーンとたってすっかりうさぎさんもお嬢様になって...。
柔らかな薄緑色の若葉がぐんぐん伸びて薔薇たちの蕾が膨らむ頃、K's Gardenから連れてきたフレンチラベンダーは可愛いウサちゃんのお耳をたてて、薔薇たちに先立ち、早々、春から初夏を謳歌していました。
再び4月に戻り、4/11若葉が展開し、蕾が見え始めた薔薇たち。
5/10、ぐーんとステムが伸びて蕾が色づいて...。
開花を楽しみにした北側の手摺に這わせている大好きなクレマチス、モンタナ・スノーフレークは柔らかな新芽の蕾をヨトウムシに食べられてしまい、今年は僅かしか花を付けなかったのが残念だったの。
でも考えてみたら咲く時期が微妙にずれるので、スノーフレークとドクタージャメインとの競演は無理だったのね。清楚な白のクレマチス、スノーフレークの代わりにドクタージャメインと競演してくれたのは元気な薔薇、フランシーヌ・オースティンだったの。
西側部分に設置したローズアーチには夏の強い西日に耐えられるように、イギリスの田舎のコテージの蜂蜜色の壁に這っているオールドタイプのくしゃくしゃした花形とアプリコットを帯びたノスタルジーな色合いが可愛らしいランブラータイプの強健種のつる薔薇、日本でもポピュラーなアルベルティーヌの赤ちゃん苗が大好きなピンクマーガレットと一緒にコンテナ仕立てとなっています。
西日に負けないでアーチから飛び出て看板の上まで這うほどに大きく元気に育ってくれるといいなぁ。
4/11、まだ透かすかのアーチ。
下の画像の子は咲き始めの深い赤からクォーターに開いていく過程でワインを含んだロイヤルパープルへと変化してゆく素晴らしく香りの良い薔薇、イングリッシュローズのザ・プリンス。
深い黒薔薇のフランシス・デュプリュイとどちらをショップに連れて行こうか迷ったくらい、どちらも大好きな香りのお嬢さんなの。花びらが焦げやすくて西日には耐えられないフランシスを諦めて、ヴィクトリアン・エレガンスな雰囲気を持つプリンスに決めました。 5/10のザ・プリンス。
G.W.の終わる頃に一番花が開き始めて、終盤を迎えた5/17、降り始めた雨の中、クォーターロゼットに開ききった花姿は美しいロイヤルパープルの色合いに変化して最後までエレガントな佇まいを保って...本当に美しいお嬢様。 うっとりする素敵な香りがある子です。
桜の花のように小さな可愛い薄いピンクの小花をスプレー状に咲かせるオールドローズのポールズ・ヒマラヤン・ムスクが絡まる日を待っている、エントランスの三角お屋根のアーチ。
4月19日。
5/11三角アーチとは反対側に伸びたステムをテラスにも絡ませているポールズ・ヒマラヤン・ムスク。
5/17 一週間後、桜のようなピンクの蕾をあちらこちらほころばせて...。
夜になっても雨嵐は止むことなく、台風のようにいよいよ勢いを増しています。みんないじわるな北風と雨嵐にステムを倒されながら、嵐の過ぎ行くのをじっとこらえて待っています。みんな元気に持ちこたえられますように!(Kao)
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